販売費及び一般管理費についてわかりやすく解説!! 代表的な勘定科目も紹介!!

販売費及び一般管理費についてわかりやすく解説!! 代表的な勘定科目も紹介!!

2022年9月24日
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原価は製品を製造する上でかかってくる費用になりますが、どんな製品を製造している会社でも製品を製造するだけの業務はありませんよね。経理や人事、総務部門などのバックオフィス業務は製造原価ではなく、販売費及び一般管理費に該当します。今回は販売費及び一般管理費についてイメージを理解できるようにわかりやすく解説していきます。具体的にどのような勘定科目が販売費及び一般管理費に当たるのかも含めてお伝えしますので、販売費及び一般管理費についてこれから勉強する方にはおすすめの記事です。ぜひ、最後までご覧ください。

 

この記事をぜひ読んでほしい方

・販売費及び一般管理費のイメージできない方

・未経験から経理の実務をする方

1.販売費及び一般管理費について

まず、販売費及び一般管理費を販売費と一般管理費に分けて見ていきましょう。販売費とは、製造業の会社でいうと製品が製造されて倉庫などに保管されてから、小売業の販売会社では商品を仕入れてから製品を販売して代金を回収するまでに発生した費用のことをいいます。一方、一般管理費とは、経理や人事、総務部門などの一般管理業務でかかった部門の費用のことをいいます。

 

ちなみに、原価は仕入原価と製造原価、そして販売費及び一般管理費の3つに分類されます。また、販売費及び一般管理費は会社が営業活動をする上で必要な費用ということから営業費とも呼ばれたりもします。

 

2.販売費及び一般管理費の代表的な勘定科目一覧

では、実際に販売費及び一般管理費の代表的な勘定科目一覧を見ていきましょう。

 

・役員報酬 役員に支払うための給与

・給与 従業員に支払う給与や諸手当

・賞与 従業員に支払うボーナス等

・法定福利費 雇用保険料や社会保険料等の会社が負担する費用

・福利厚生費 従業員のための医療、保健、厚生にかかる費用

・荷造運賃 商品を配送するための梱包や発送にかかる費用

・広告宣伝費 広告やチラシなどの材料費や制作にかかる費用

・旅費交通費 従業員が仕事で移動する交通費

・通信費 インターネットの利用料金、電話料金、切手代等

・交際費 飲食費や贈答にかかる費用

・会議費 打ち合わせで使用する飲み物、お菓子、弁当代等

・支払手数料 売買で発生する手数料等

・地代家賃 借りている土地や建物にかかる賃貸料

・水道光熱費 事務所の電気代やガス代、水道代等

・減価償却費 固定資産の価値の減少による当期にかかった費用

・租税公課 印紙代や固定資産税、事業税にかかった税金

・消耗品費 事務用品や少額の備品を購入した費用

・雑費 他の勘定科目に当てはまらない臨時的に発生する費用

 

ここで注意いただきたい点があります。同じ名前の費用だとしても工場などの現場で発生したものの場合は製造原価になるという点です。例えば、工場で勤務する従業員の給料は労務費(製造原価)になります。また、工場の建物や機械については経費(製造原価)になるので、しっかり覚えておきましょう。

 

3.まとめ

今回は、販売費及び一般管理費について解説しました。販売費及び一般管理費は初めて勉強する方には少し難しいイメージがありますが具体例を交えて勉強すればよりイメージすることができます。財務諸表でも販売費及び一般管理費の項目がありますので、ぜひマスターしていきましょう。