コロナ禍になって、「DXの推進」や「業務の効率化」などのIT化が進んできていますよね。IT業界に限らず、何かのシステムを現場担当者が使用するのは当たり前になった時代です。特に会計システムは会計知識を知らなければうまく使いこなせないケースもあります
今回は経理部の未経験者でもわかる会計システムについて解説します。会計システムはさまざまなシステムと連携していくものなので、それに関わるシステムも触れながら紹介していきますね。実務担当者の方で会計システムの全体像を知りたい方にも最後までご覧いただきたい記事になります。
この記事をぜひ読んでほしい方
・経理部1年目の方
・会計システムの全体像を知りたい方
・IT業界で会計システムを営業している方
1.会計システムとは?
会計システムは一言でいうと、基幹システムで発生した取引結果を記録していくシステムです。基幹システムというのは「販売管理」「購買管理」「生産管理」「会計」といった企業を支えるシステム郡になります。会計システム以外の基幹システムについては後ほど解説しますね。
会計システムは大きく分類すると、以下にまとめられます。
①債権管理システム
②債務管理システム
③固定資産管理システム
④経費管理システム
⑤原価管理システム
⑥総勘定元帳システム
①債権管理システム
得意先に売掛金の請求書の発行から入金確認や売掛滞留の状況を管理するためのシステムです。
②債務管理システム
仕入先からの請求書の受領から支払、残高を確認するためのシステムです。
③固定資産管理システム
建物などの有形固定資産や無形固定資産の台帳管理、減価償却費の計算をするためのシステムになります。
④経費管理システム
社員の出張旅費などの経費の申請及び精算処理するためのシステムです。
⑤原価管理システム
作った製品の製造原価を計算するためのシステムです。製品を製造するために、生産指示や製品ごとのそれぞれの原材料の使用量から社員の作業時間を計算して製品の製造原価を原価管理システムで計算します。
⑥総勘定元帳システム
企業の取引活動を記録し、決算書や財務諸表を作成するためのシステムになります。
2.会計システムに関わるシステムって何?
先ほど基幹システムについて触れましたが、会計システムは「販売管理」「購買管理」「生産管理」と深く結びついています。
販売管理システム
販売管理システムとは、注文された得意先からの受注情報を登録し、その受注実績に基づいて製品を出荷、納品し、売上を計上する流れを管理するシステムです。
購買管理システム
購買管理システムとは、注文を依頼した仕入先に発注情報を登録し、その発注実績に基づき、原材料などを検収して仕入を計上する流れを管理するシステムです。
生産管理システム
製品の生産計画から製品を製造するために必要な原価計算、工場への作業指示などの生産活動の流れを管理するシステムです。
その他にも在庫管理システムや人事管理システムなど会計システムは多くのシステムと深く関わっているのです。
3.まとめ
今回は会計システムとそれに関わるシステムについて解説しました。会計システムは大きく分類するとどのシステムがどのような役割があるのかイメージできたのではないでしょうか。この記事を読んで会計システムの全体像がイメージできれば嬉しく思います。